'Life Science Information Net' produced by Hazuki Saisho 最相葉月  トップへ 目次へ

◆INDEX◆

質問の小部屋
過去の質問と回答

質問フォーム
LNET倫理委員会
アンケート
受精卵は誰のもの
本サイトの目標
更新記録
サポーターの宝箱
サポータープロフィール
情報掲示板
LNET図書室
イベントカレンダー
パブリック
コメントのすすめ

LNETニュース
資料庫
アーカイブ
オススメサイト
リンク集
トンデモ生命科学
サポーター書込
サポーター募集
スタッフ日記
スタッフプロフィール
最相葉月コラム
最相葉月の
なんでやねん日記


◆目次◆


本サイト紹介記事/聖教新聞
最終更新日 20020904


2002年9月4日付聖教新聞「創価新報」のネットウォーキング欄にLNETが紹介されました。取材をされた佐久間昭三記者が大変わかりやすくサイトの主旨をまとめてくださいましたので、ここに転載させていただきます。

ライフサイエンス・インフォメーション・ネット〜受精卵は人か否か
最相葉月代表(ノンフィクションライター)

「生命科学は対話の科学」

--生命科学技術の情報ページを開設された動機は何ですか。

 構想自体は4年前からありました。当時、来日されていたイアン・ウィルマット博士(クローン羊ドリーの生みの親)を取材した際、博士から「クローン技術の利用について、科学者のみならず、一般の人々にも考えてほしい」との投げかけがあったのです。
 生命科学技術について記事にするだけでなく、科学者と市民の対話の場をつくる媒介者としての自分の在り方もあるのではないか。そうした自身への問いかけが開設の動機となりました。ですから、ホームページは、博士の投げかけから始まった一つの試みなのです。

--扉のタイトルを「受精卵は人か否か」とされたのはなぜですか。

 当初、「遺伝子」という言葉をタイトルに入れようと考えましたが、「遺伝子」ですと、やはり還元主義的なイメージが強く、”人間”が語れないのではないかと思ったのです。
 ちょうどそのころ、受精卵の研究利用を認めるヒトES細胞の研究指針が告示され、受精卵への関心も高まっていました。しかも、受精卵には遺伝子診断や差別の問題、さらにはクローンや再生医学といったさまざまな問題が含まれています。そうであれば、受精卵という生命の始まりを一つの窓にすることで、生命科学に対する視界が大きく開けてくるのではないか。そう考え、「受精卵」という言葉をタイトルに置きました。
 また、”ヒト”ではなく”人”としたのも、具体的な顔を持った人間としての「人」について皆さんと語りたいと考えたからです。

--「質問の小部屋」のコーナーには、専門家のサポーターの方々が揃っていますね。

 皆さん、私がこれまで取材するなかで知り合い、今回、ホームページの趣旨に賛同し、参加してくださった方々です。ここでは、私はあくまでも編集者であって、私の役割は専門家の先生とホームページを訪れてくださった一般の方々をつなぐことです。
 「クローン人間」と聞いて、生理的に”気持ち悪い”とか”怖い”といった感情が多くの人にあると思います。でも、それをそのままにせず、それを入り口にして、専門家の意見を聞きながら、もう少し深く考えていただく。そんな対話の場になればと思っています。

--生命科学の諸問題について、何らかの合意が得られると思いますか。

 この種の課題には終着点はないと私は思います。また、合意ができるのかどうかわかりませんが、少し視野を広げて見ることで、少なくとも極端に狭い枠組みにとらわれ、追いつめられる事態は避けられるのではないかと思います。例えば、不妊治療の現場ではそういった側面も見られます。
 今は、やはり、ものごとを多角的に見ることが必要な時代になっていると思います。生命科学についてもまだまだ切り込めていない部分が多いのではないでしょうか。ホームページでの討論はその一つの試みです。その意味からも私自身、生命科学は”対話の科学”ではないかと考えています。

--どんな人に見てもらいたいと考えていますか。

 やはり、若い世代ですね。できれば高校生ぐらいから見てもらえると、いいかなと思います。
 現在、高校では生命の発生や進化について学ぶことがなくなったようですが、それをとても心配しています。地球上に生命が誕生してから約40億年。生命の誕生や進化を学ぶことは、生命の流れの中に、どう人間を位置づけるのかを知ることではないでしょうか。それを高校の授業で教えないことは、私は現在の科学教育に哲学が欠けていることであると感じます。
 私たちのホームページを通じて、一人でも多くの人に、生命(科学技術)を自身の問題と意識して見ていただきたい。そして、その生命を脅かす危険性をもった技術が登場した時には、立ち止まって一緒に考えたい。それは100年後の子孫に対する現代人の責任であるかもしれないからです。


2002年9月4日付聖教新聞「創価新報」(佐久間昭三記者)より転載

Copyright (c) 2001-2003, Life Science information Net, All Rights Reserved.
本サイトの著作権は各筆者ならびに Life Science information Net に帰属します。無断転載はお断りします。
リンクはご自由にしていただいて結構ですが、別ウインドウを開く形で、別のサイトであると分かる形でのリンクをお願いします。
「受精卵は人か否か」 "Life Science Information Net" produced by Hazuki Saisho 最相葉月