この年になってぜんそくを患ったことで、ようやく自分の健康管理にも気を遣わなければと思い始めました。上京して13年。そろそろどこかに支障をきたしてもおかしくない頃だったかもしれません。 というわけで、またまた体力をつけようと、先週、富士山に行きました。生まれて初めての登山でいきなり富士山というのはかなり無謀なことだと後でわかったのですが、何も知らずに軽い気持ちで出かけたのがかえってよかったのかもしれません。連れて行ってくれたのは、ニュージーランド人の友人夫婦とロシア人の友人。外国人に富士山に連れて行ってもらうというのもどうかと思いますが、みんな冬山も経験したことのある熟練者で、彼らがいなかったら到底登頂は無理だったでしょう。はるかかなたの前方から聞こえてくる「Mi〜ho〜(私の本名), are you all〜right ?」という声に励まされながらゆっくりついていきました。
富士山のような綺麗な形状の山は延々と登りが続くので、肉体的にはかなりハードです。膝はがくがく、太ももは重くて上がりません。すぐそこに頂上が見えるのに、実際に登ってみるとなかなかたどり着けないのです。八合目を過ぎたころで森林限界(tree line)となり、あたりは赤茶けた岩がごろごろ転がっているだけです。前にも後ろにも人影が見えず、切り立った岩肌に一人でいる時間もあります。肉体的にはとうに限界を超えているので、あとは精神力の勝負。結局、頂上にたどり着いたのは五合目を出発して5時間半後でした。山というのはあの登頂の満足感があるから、また登りたくなるのでしょうか。
帰りは途中に山小屋もなく、ただただ下るだけでこれがまた大変でした。下山は登山と違って急な坂を意に反して背中を押されるように足を前に出さなければならないので、登山以上に苦しいのです。砂ぼこりも半端じゃありません。友人たちより30分遅れて五合目に帰還すると、「よくがんばった、Miho」とみんなが抱きしめてくれました。う〜ん、やったぞ。
しかし、翌日、翌々日の筋肉痛は最悪。近所のスーパーで杖をついて歩いていると、「まあ、かわいそうに」と試食販売のおばさんに気の毒がられてしまいました。とほほ。
それにしても、3776メートルの頂上で思いました。自分のからだもきちんと管理できないくせに、先端医療も何もないよな〜ってね。みなさん、どうです〜?
教訓:登山にジーンズ・スニーカーは厳禁。汗で足が動かなくなるし、スニーカーはすべります。先に教えてもらいたかったですが。
――関連リンク
http://www.wbs.ne.jp/cmt/fuji/
(富士山自然探訪/分かりやすい富士山の自然誌紹介)
http://www.sunplus.com/fuji/livej.htm
http://www.pref.shizuoka.jp/~live/
(24時間ライブカメラ)