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最相葉月の「なんでやねん日記」
最終更新日 2004.07.09

2004年7月9日(金)――その77
いったいこの国のメディアはどうなってんだ

2004/7/8になんとNHKまでがこんなことを報道していたことがわかりました。一部の報道機関が伝えた既成事実化したニュースが次から次へと上塗りされています。

NHKニュース速報「ヒト受精卵研究 ガイドラインを定め妥当かの審査は産婦人科学会」2004/7/8 より一部引用します。( )内の数字は筆者注。

「不妊治療などに役立てるためヒトの受精卵を使う研究について国の専門調査会は、新たにガイドラインを定め、妥当かどうかの審査を産婦人科の学会に委ねるべきだとする意見をまとめました。(1)
 国の総合科学技術会議の専門調査会はヒトの受精卵を使った研究を不妊治療の分野に限って認める方針を決めていますが、きのうの会合で、国がガイドラインをつくるべきだとする意見を新たにまとめました。(2)
 ガイドラインでは、▽研究に使った受精卵を不妊治療などに用いないことや▽卵子の入手方法と研究の記録をきちんと整備することなどを盛り込むとしています。  また、ガイドラインに沿って研究が行われているかどうかについては日本産科婦人科学会が審査し、学会に加入していない研究者が行ったものや、学会が判断できないとしたものに限って国が直接審査するとしています。(3)(以下、略)」

もう、呆れを通り越して、卒倒してしまいそうです。

(1)について。
7/8,7/9のなんでやねん日記に記しているように、法かガイドラインかは委員間で意見の対立があり、ガイドラインを定めるなどという決定はしていません。

(2)について。
不妊治療に限って認めるというのはお墨付きを与えたわけではなく、不妊治療でこれまで行われてきたという事実があることを実態調査のないまま確認しただけです。 ガイドラインにすべきなどという意見はまとまっていません。7/9の一回目の日記に書いたように、事務局が作成した6/23〜6/30素案にそう書かれているけれど、調査会では議論できていないのです。

(3)について。
ここも同様。事務局が作成した素案にはそのように書かれていますが、調査会が議論したわけではなく、決定もしていません。

NHKは継続的に取材していると思っていたのですが、どうも買いかぶっていたようです。このニュースでは、議論を傍聴せずに当日配布された素案をそのまま書き写したかのようです。

2004.07.09 最相葉月(プロフィール)



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